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(234)夕霞木霊の返事遅くなる/佐藤 みね(1941年~)

 春の夕暮れ、淡い日没の光が街や木々を照らします。その間を縫うように霞(かすみ)がたなびき、紗がかかった視界は幻想的な景色です。木霊(こだま)は声の反響も指しますが、表記から想像したのは、木に住む精霊や樹木自身の魂の姿の方です。霞の中で彼らの声は届きづらくなるのでしょうか、いつもより遅れて返事が来ま…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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