東北新幹線、仙台―一ノ関で運行再開 全線再開は20日前後

利用客が待つホームに入る東北新幹線の一番列車=4日午前6時40分ごろ、JR仙台駅

 JR東日本は4日、最大震度6強を観測した先月16日の地震の影響で運休していた東北新幹線仙台―一ノ関の運行を再開した。北海道新幹線、秋田新幹線が仙台と直通。長距離高速移動をかなえる鉄路が19日ぶりに復活し、利用者からは安堵(あんど)の声が上がった。

 JR東によると、同区間は平常時の最高時速320キロを160キロに落として走行。ダイヤは本数を平時の約6割に抑えている。安全確認に時間を要しており、通常運行の再開は未定。残る福島―仙台を含む全線再開は20日前後を見込む。

 JR仙台駅の新幹線ホームでは、午前6時52分発の始発を前に通勤通学者らが長い列をつくった。17両編成の一番列車が到着すると、待ちわびたように足早に車内に乗り込んだ。

 仙台市の会社員渡辺万里絵さん(27)は地震後、大崎市の勤務先に高速バスで1時間以上かけて通っていた。「早起きで体力的にもきつかったし、帰りのバス時間を考えて仕事もはかどらなかった。復旧が本当にありがたい」とほっとした表情を見せた。

 盛岡駅では、多くの乗客が仙台行きの新幹線を利用した。午前8時11分発のはやぶさに乗車した仙台市の主婦伊藤貞子さん(65)は「盛岡に転勤した娘の引っ越しを手伝うため、仙台からバスで来ていた。新幹線で戻ることができて良かった」と語った。

 16日深夜の地震では、走行中の車両が白石蔵王駅(白石市)から福島駅方向に約2キロの地点で脱線。車両の撤去は完了したが、一部は白石蔵王駅にとどまっており、同社は新幹線総合車両センター(宮城県利府町)への早期移送を目指す。

盛岡行き始発の新幹線に乗り込む乗客=4日午前6時40分ごろ、JR仙台駅

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