<アングル宮城>石巻・田代島の猫 春の陽気 のびのび

<安眠>海沿いで昼寝する猫。養蚕業が盛んだった江戸時代ごろ、蚕を狙うネズミを駆除するために連れて来られたのが始まりとされる
<夢中>島の中腹で観光客向けの食堂やお土産コーナーを備える「島のえき」。1日3回、軒先で約50匹の猫に餌を与える。けがや食欲の有無といった健康状態もみる
<続々>仁斗田港に着いた観光客。島へは市中心部からフェリーで約45分。多い年で国内外から約4万人が訪れる
<祈願>島中央部にある美与利(みより)大明神、通称「猫神社」。島民は大漁を招く存在として古くから猫を大切にし、その安全と豊漁を願う
<安眠>道路でくつろぐ猫の姿が島のあちこちで見られる。車やバイクで近づいても逃げないので、みんな最徐行でよけて行く

 外周約11キロ、面積約3平方キロの小さな島で、100匹を超える猫が約60人の島民と共生する。石巻市の離島・田代島。春の陽気の中で悠々と過ごす猫の姿に癒やされようと、週末を中心に多くの観光客が訪れる。

 島の猫は古くから漁の守護神として大切にされ、かつては漁師と共に船で出たことも。多くは島民が共同で世話する「地域猫」で、水揚げされた魚やキャットフードを食べる。東日本大震災では漁港や民家が津波で被災し、世界中から寄付金や猫用の餌が寄せられた。

 島民の愛情を受け、猫はみな人懐っこい。健康のため無断の餌やり禁止、住宅敷地に勝手に入らないといったルールを守りながら、観光客は触れ合いを楽しめる。(石巻総局・大芳賀陽子)

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「アングル」は、四季折々の風物詩や人々の表情、地域の伝統行事、豊かな自然などにカメラを向けて、東北の魅力を再発見します。

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