宮城・丸森タケノコ出荷開始 11年ぶり町全域で制限解除

 東京電力福島第1原発事故に伴うタケノコの出荷制限が3月で全て解除された宮城県丸森町で25日、今季の出荷が始まった。町内全域のタケノコが出荷されるのは2011年以来となり、生産者らは喜びをかみしめた。

出荷するタケノコを車の荷台に載せる生産者

水分豊富で柔らか「ブランド特産品に」

 耕野地区であった初出荷・出発式で、耕野たけのこ生産組合の谷津吉宗組合長は「生産者一同、丸森のブランド特産品として盛り上げていく」と力を込めた。

 初日は約800本が町内の直売所に並んだ。組合によると、今年のタケノコは雪や雨によって水分が豊富で柔らかいという。6月いっぱい収穫され、町全体で5万本の出荷を見込む。

 同町のタケノコは2012年5月に政府から出荷制限を指示された。18年までに全8地区のうち5地区で出荷が可能になり、今年3月に金山、舘矢間、大張3地区の規制が解除された。

 町内のタケノコは放射性物質濃度を全量検査し、1キログラム当たり65ベクレル以下のみ検査済みシールを貼って出荷している。今回解除された3地区のタケノコは、より厳しい54ベクレルを基準値とする。

町内の飲食店、タケノコ尽くしの御膳提供

タケノコ尽くしの「筍・山菜もりもり御膳」

 丸森町町西の飲食店「わた福」は、今季の出荷が始まった特産タケノコをふんだんに使ったランチ「筍(たけのこ)・山菜もりもり御膳」(3000円)の提供を始めた。

 旬のタケノコを1・5~2本分使用し、たけのこご飯や煮物、天ぷら、刺し身、牛鍋などで味わえる。コゴミやウルイ、ワラビなど季節の山菜の天ぷらやおひたしなどもあり、満腹は間違いない。

 タケノコは採ってすぐに加工するため、えぐみがなく、甘みと柔らかさが際立つ。店長の渡辺光彦さんは「丸森の質の良い空気と水、土で育ったタケノコを食べてほしい」と勧める。

 ランチは3日前までに予約が必要。5月中旬まで提供する。連絡先は0224(72)3070。

河北新報のメルマガ登録はこちら
3.11大震災

復興再興

あの日から

復興の歩み

企画特集

先頭に戻る