宮城の優れた技体感 宮城・加美 工藝藍學舎がワークショップ

 宮城県加美町在住の染織家笠原博司さん(62)が主宰し、東北の工芸作家と作品を紹介している同町のギャラリー「工藝藍學舎(こうげいらんがくしゃ)」は、暮らしと居住まいをテーマに、専門家の技術を学ぶワークショップ(WS)を始めた。

佐々木さん(中央)の指導で畳表を使ったコースター作りを体験した

畳職人講師に魅力学ぶ

 第1回を4月17日、2017年の全国技能グランプリ(厚生労働省など主催)で優勝した大崎市の畳職人、佐々木崇(しゅう)さん(43)を講師に迎えて開いた。

 伝統建築の畳修復も担う佐々木さんは、奈良時代から1300年続く畳の歴史を紹介。稲わらを芯材にした畳床とイ草の畳面で作る本畳の構造を説明し、湿度調整や断熱性に優れ、癒やし効果のある香りの魅力を解説した。

 工業製品化する畳が増える中、「手縫いの丁寧な仕上げの畳は長くいい状態で使える」と語り、技能継承への決意を示した。約20人の参加者はイ草を使ったコースター作りや、座り心地のよい本畳で抹茶を楽しんだ。

 藍學舎は昨年10月、前の施設より広い、町内の旧縄文芸術館に移転した。笠原さんは「広い施設でやりたいことができるようになった。県内には建築に携わる逸材がたくさんいる。藍學舎ならではのWSを続けたい」と話す。

 次回のWSは9月11日で参加者を募集している。講師は、東京駅赤れんが駅舎の修復などを担った石巻市の石盤(天然スレート)葺(ぶ)き職人の佐々木信平さん。先着20人で参加費は3000円。連絡先は藍學舎0229(63)4739。

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