(268)白牡丹(ぼたん)大河のひびき湛(たた)へをり/角谷昌子(1954年~)
私の住む須賀川市の牡丹園は、江戸中期に牡丹の根を薬用にするため栽培されたのが始まり。その後俳人でもあった柳沼源太郎(俳号・破籠子(はろうし))が、精魂込めて整備し、昭和7年に国指定名勝を得た。牡丹の…
関連リンク
- ・(267)薔薇匂ふいつも何かの潜伏期/橋本 善夫(1957年~)
- ・(266)馬上子は父を忘れて風薫る/高柳 克広(1980年~)
- ・(265)いくたびも揺るる大地に田植かな/長谷川 櫂(1954年~)
- ・(264)燕来る隣の駅が見える駅/塩見 恵介(1971年~)
- ・(263)山蛙(やまかはづ)けけらけけらと夜が移る/臼田 亞浪(1879~1951年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。