三陸鉄道(岩手県宮古市)は9日、高校生の下校時に合わせた列車の実証運転を始めた。通学列車の増発を求める宮古商工高生の提言が三鉄に伝わり、7月まで上下各1本の運行が決まった。三鉄は利用増を見込み、生徒らは通常ダイヤへの定着を望む。列車は双方の期待を乗せて走り出した。
増発したのは、上りが宮古午後5時17分発、岩手船越(山田町)午後6時6分着。下りは津軽石(宮古市)午後6時48分発、宮古午後7時2分着。各駅停車の臨時列車として7月22日まで平日に運行する。
運行が約100分間ない時間帯だったが、増発列車の前後の間隔は上りが64分と34分、下りが75分と22分に縮まる。沿線には宮古商工高をはじめ、宮古高、岩手県立大宮古短大部などがあり、通学の利便性向上につながりそうだ。一般客も乗車できる。
宮古商工高は今年2月、当時の3年生が地域課題の解決策を考える発表会を開いた。その一つが三鉄の利用増に向けた提言だった。
宮古市にある高校の生徒全員を対象にアンケートを実施。三鉄の利用頻度や利用目的、運賃や運行本数に対する評価などを聞いた。
通学利用が伸び悩む現状を明らかにした上で「乗りたい時間に走っていない。本数が少なく運賃が高い」と原因を考察。利用拡大に向け「朝と夜は通勤通学圏内で運行区間を分割し、本数を増やすべきではないか」と提言をまとめた。
発表会に参加していた市が三鉄に提言内容を紹介。高校との意見交換を経て増発が実現した。
三鉄の金野淳一運行本部長は「高校生の提言で実証運転をするのは初の取り組み。われわれとは違う視点がある」と話す。経費は三鉄が負担する。利用状況を分析し、今後のダイヤ改正に生かす。
9日は宮古商工高生6人が宮古駅前で第1便の出発前後にチラシを配り、「高校生の声から考えたダイヤで三鉄が走ります」と乗車を呼びかけた。
宮古市田老から通う3年久保田衣音(いおん)さん(17)は「ダイヤの関係で三鉄利用は帰りだけ。もっと便利になれば、私を含めて利用は伸びるはず」と話す。増発に対しては「提言に真剣に対応してくれた。三鉄は地域に欠かせない。乗客を増やして盛り上げたい」とエールを送った。
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