高校球児支える審判員、なり手不足深刻 若い世代の育成強化 宮城県高野連

県大会地区予選で球審を務める審判員

 求む、審判員-。宮城県高校野球の運営に欠かせない審判員が不足している。高齢化も進んでいて、問題は深刻だ。県高野連の付属審判団は球児の熱戦を誰よりも近くで支えてほしいと、若い世代にジャッジへの挑戦を呼びかけている。

 県内に4支部ある審判団には現在、20~70代の計96人が登録する。ピーク時の約180人から半減し、人手不足の影響が出ている。

 1試合に必要となるのは球審1人と塁審3人。1会場で2試合が行われる場合は8人が招集される。

 ただ、多くの審判員は仕事も抱えているため平日は特に人員が集まりにくい。1人が複数の試合を担当するケースもあり、負担増につながっているという。

 高齢化も止まらない。現在は60歳以上が32人と全体の3分の1を占める。うち9人は70歳を超えている。

 審判歴34年の小室健二団長(71)は、今春も県大会地区予選の塁審としてグラウンドに立った。65歳以上は1日1試合に限定し、体調面に配慮しているが「炎天下で集中力を途切れさせず、打球の行方や走者の状況を常に視野に入れることは大変」と夏場も見据えて不安を打ち明ける。

 付属審判団はなり手不足の緩和につながればと、各支部に「育成指導部」を設け、ベテラン審判員による新人の育成に力を入れている。資格取得は必要ない。年3回の技術講習会を受講し、練習試合などで経験を積めば1年程度で実戦デビューとなる。

 審判員の報酬は、1人当たり公式戦1試合につき2000円。経済的負担を減らすために、審判服やスパイクなどの購入費も審判団が支給する。

 小室団長は「情熱のある若い世代の人たちを手厚くサポートしたい」と新戦力の加入を心待ちにする。県高野連の公式ホームページに、審判団員募集フォームが掲載されている。

宮城県高野連公式ホームページ
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