ふるさと納税で人気 純米大吟「稀世」今年も 宮城・涌谷

 宮城県涌谷町のふるさと納税の返礼品として、2年目を迎えた純米大吟醸酒「稀世(きせい)」が、今年も一般販売されている。町出身で町黄金大使を務める声優・歌手の安野希世乃さんが開発に貢献。人気の返礼品となり、昨年度のふるさと納税額は過去最高を記録した。県内で震度6強を観測した3月の地震でも在庫に被害は全くなく、町は「まさに世にも稀(まれ)な酒」と期待を込める。

お披露目会で「稀世」を手にPRする安野さん

安野希世乃さんも協力

 地元の農業法人が育てた酒米「蔵の華」を使用し、石巻市の平孝酒造が醸造した。返礼品分と一般販売用を合わせ、四合瓶(720ミリリットル入り瓶)を2200本用意。うち半分程度を町内の酒店「あら茶屋」など8カ所で販売している。

 平井孝浩社長は「天候にも恵まれ、雑味のない上品な味に仕上がった。鑑評会に出しても遜色ない」と出来栄えに太鼓判を押す。

 3月の地震では平孝酒造ももろみがこぼれるなど被害が出た。ただ、早めに瓶詰めしていた「稀世」は1本も割れなかったという。

 安野さんは昨年に続き、ラベルのデザインなどを監修した。4月18日の販売開始を前にあったお披露目会にも出席。「2年目の美酒『稀世』をよろしくお願いします」とコメントした。

 町は「財政非常事態」を宣言し、ふるさと納税の拡大に取り組む。けん引役の「稀世」にかける期待は大きい。1年目の昨年度は店頭販売分を含む2000本が完売し、納税額は3273万円に達した。

 遠藤釈雄町長は「安野さんの力を借りて涌谷を多くの人に知ってもらい、納税額をあと1桁伸ばしたい」と意気込む。

 連絡先は「あら茶屋」0229(45)2064。

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