夏の参院選岩手選挙区(改選数1)で、自民党が30年ぶりの議席獲得へ攻勢を強めている。擁立したのは新人で弁護士の広瀬めぐみ氏(55)。立憲民主党の木戸口英司氏(58)の再選を阻もうと、党幹部らが応援に入る。昨年の衆院選岩手3区で立民県連最高顧問の小沢一郎氏(比例東北)を破った成功体験が、勢いを持続させているようだ。連敗続きの参院選でも形勢逆転となるか。
(盛岡総局・野界航也、横川琴実)
「虐待やいじめをなくしたい。若い人が活躍する社会を女性の視点でつくる」。広瀬氏は5日、奥州市前沢の農協前で演説した。隣には衆院選で小沢氏を退けた3区の藤原崇氏が立つ。
同市は小沢氏支持が分厚い。昨年の衆院選3区内の市町で唯一、得票が藤原氏を上回った。小沢氏陣営にとっては譲れない本丸であり、自民にとっては攻め落としたい地盤だ。
盛岡市出身の広瀬氏は、弁護士として虐待やいじめ問題に携わってきた。演説などでは野党批判を持ち出さず、ひとり親家庭の支援充実などを主張。実務経験を前面に浸透を図る。
自民が岩手の参院選で当選したのは1992年の故椎名素夫氏が最後。小沢氏に屈し、常にビハインドを強いられてきた。党県連幹部は「子育て世代や女性に浸透できる。これまでにない候補だ」と意気込む。
「政権を強くするために東北で勝ちたい、岩手で議席を奪還したい」。4月24日、JR盛岡駅前で演説したのは党本部の茂木敏充幹事長。こちらは野党勢力への対抗姿勢を鮮明にした。
党は勝敗を左右する全国32の改選1人区を重視する。このうち東北の6選挙区は2016年がわずか1勝、19年も2勝で連続負け越し。時の政権に厳しい審判が下されるケースが多く、最重点区と位置付ける。
広瀬氏のキャッチフレーズ「岩手にめぐみ」を打ち出したのは茂木氏。小沢氏勢力の地力を警戒しつつ、参院議席奪還を岩手政界の「転換」とアピールする。鈴木俊一財務相(岩手2区)も頻繁に地元に入り、岸田政権の実績を強調する。
迎え撃つ野党統一候補の木戸口氏。3日にJR盛岡駅前で行った街頭演説では達増拓也知事がマイクを握り、「震災当時、私の政務秘書として一緒に復興を進めてきた」と早くも二人三脚を全開させた。
党本部のてこ入れで浮上を図る自民。小沢氏を軸に共闘で連勝を狙う野党勢力。過去2回の参院選と戦いの構図は変わらないが、顕在化してきた力学変化が激戦に拍車をかけそうだ。
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