東北有数のアスパラガスの生産量を誇る山形県最上町で、今季の初出荷があった。収穫が始まった4月下旬は季節外れの雪害で出はなをくじかれたが、生産者が一丸となって回復に尽力。甘さと柔らかさが際立つ逸品を全国に届けている。
11日に現地で行われた出荷式には生産者や地元関係者ら約60人が出席。会場となったもがみ中央農協の選果場で約2トンを積んで関東方面に出発したトラックを見送った。
生産者でつくる、もがみアスパラガス生産協議会の大場幸一会長(66)は「(選果場の)予冷庫にはいっぱいのアスパラガスが入荷している。消費者に迷惑をかけることなく届くと思う」と喜んだ。アスパラガスのかぶり物を身に着けて出席した高橋重美町長も「被害を乗り越え、素晴らしい一年になってほしい」とエールを送った。
同町は2004年からアスパラガスの産地化に力を入れる。山あいの冷涼な気候による冷害で大幅な減収に見舞われる水稲から転換。地域の畜産農家から出る堆肥をふんだんに活用した豊かな土壌で生育するのが特徴で、現在は同町を中心に最上地方全体で180人が67・8ヘクタールで栽培し、県内一の生産量を誇る。
しかし、ここ数年は困難が続く。昨年は春先の凍霜害やひょう害で「3000万~4000万円くらいの被害が出た」と大場会長。今年も4月29日から30日にかけ、町内全域で10センチ程度の積雪と低温によってアスパラガスの芽が凍る被害が出た。県の発表によると、被害額は同町を中心に2100万円に上る。
「凍った作物は売り物にならない」と大場会長。それでも「こういう年もある。マイナスと考えず、次のステップに行く」と前を向いた。生産者に呼びかけて凍った芽を全て刈り取り、次の発芽を促すことで生育を促進。その後は高温に恵まれ、安定した収穫量を取り戻した。
収穫は9月ごろまで続き、主に関東圏のほか仙台などにも出荷する。もがみ中央農協は例年並みの516トンの出荷と6億1300万円の売り上げを目指す。
大場会長は「生産者同士の横のつながりを大事にして、今後も品質のそろったおいしいアスパラガスを生産したい」と語り、さらなる産地形成に意欲を見せた。
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