多様な性の尊重訴え 東北各地でパレード予定 仙台は6月12日

 LGBTQなど多様な性の尊重を訴える「みやぎにじいろパレード2022」が6月12日、仙台市中心部で行われる。東北では5月21日(盛岡市)、28日(秋田市)、6月5日(青森市)にも各地の団体が実施を予定しており、パレードが4週続く。2020、21年は新型コロナウイルス禍で中止やオンラインイベントへの変更が多かった。関係者は「思いを広く伝えたい」と意気込む。

みやぎにじいろパレード当日に向け、オンラインも交えて打ち合わせをする実行委員ら=5月上旬、仙台市内

LGBTQ当事者ら企画

 みやぎにじいろパレードは宮城の当事者と、支援者ら約20人でつくる実行委員会が主催。仙台の市民団体にじいろCANVASが共催する。

 当日は午後2時ごろに青葉区の肴町公園を出発、ゴールの仙台市民広場に向けて青葉通、一番町のアーケード街などを歩く。感染拡大防止のため参加者は約150人に限定。参加申し込みを事前に受け付ける。

 実行委共同代表の高橋ひかるさん(28)は「自分たちが『ここにいるよ』と伝えるパレード。たくさんの人とリアルにつながり一緒に歩きたい」と話す。

 パレードは1970年代に米国で始まり、世界に拡大。東北では青森市で2014年に初めて実施された。「東北は性的少数者が住みにくいと言われる中、各地で旗を揚げて歩く仲間がいるのは心強い」と青森の実行委員会共同代表の松本ハルさん。「パレードを通して孤独を感じている仲間、周囲に性的少数者がいないと思っている人に、私たちは既に共に生きていると伝えたい」と話す。

 宮城では19年に仙台市で別団体が初めてパレードを行った。みやぎにじいろパレードとして初めて企画した20年は感染拡大を受けて中止し、21年は実行委員が歩く様子をオンライン配信した。

 仙台に先立って行われる盛岡市の「いわてレインボーマーチ」、秋田市の「秋田プライドマーチ」、青森市の「青森レインボーパレード」もそれぞれの市の中心部を歩く。参加方法などは主催団体がホームページや交流サイト(SNS)で告知している。

「味方がここにいるよ」と伝えたい 初開催の秋田

 秋田市では28日、性的少数者(LGBTQ)への理解を求めるイベント「秋田プライドマーチ」が初めて開かれる。当事者団体などでつくる実行委員会が参加者を募集している。

 テーマは「ここにいるよ We Are Here」。メインのパレードはJR秋田駅前アゴラ広場を午後2時に出発し、1時間かけて市中心部を歩く。参加希望者は26日までに、実行委の交流サイト(SNS)で申し込む。

 企画したのは、同市を拠点にLGBTQの支援活動に取り組む「性と人権ネットワークESTO(エスト)」の真木柾鷹(まさたか)代表と国際教養大4年の伊藤月菜(るな)さん(22)、秋田公立美術大大学院の村田葵さん(22)。3人は2018年にESTO主催のイベントで出会い、実行委の共同代表として準備を進めてきた。

 国際教養大のサークル「ダイバーシティークラブ」所属で男鹿市出身の伊藤さんは「高校生までカミングアウトしている人に会ったことがなく、秋田では当事者や支援者の存在が見えづらい。味方がここにいるよ、と訴えたい」と話す。

 村田さんは高校生の時、同性のパートナーがいた経験から自分の存在について悩んだことがあった。「性別ではなく、その人の存在を尊重する考え方が一般的になるきっかけにしたい」と意気込む。

 真木さんはトランスジェンダーの男性として約25年にわたり、秋田県内でLGBTQの理解を進める講演会などを企画。カミングアウトできず県外に出て行く当事者を見てきたといい、「秋田にもLGBTQがいることを知ってほしい。差別がなくなり、いろいろな考え方の人が共存できる秋田になればいい」と語った。

パレードのルートや誘導方法などを話し合う実行委のメンバーら=13日、秋田市内

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