開学以来のキャンパス全域リニューアル 宮教大、23年度に完了

 宮城教育大が大学機能の強化に向け、キャンパス全域のリニューアルを進めている。大規模改修は1960年の開学以来初めてで、2023年度までに主要施設の改修を終える。バリアフリー化や学生の共同利用スペース拡充などにより、学生同士や教職員、研究者らが交流して新たな発想を生み出す「共創拠点」を目指す。

新設された共同利用スペース

交流スペース増

 リニューアルは18年度に基本方針を策定し、23年度に見込む新学生寮の完成まで段階的に行われる。全11棟に冷暖房とWi-Fiなど通信環境を整備してトイレやエレベーターをバリアフリー化し、外観は明るいベージュで統一する。

 研究室に所属しない1、2年生が授業の空き時間を過ごしたり、他の専攻の学生と交流したりする場がないとの声に応え、21年度までに各棟に計約7800平方メートルの共同利用スペースを整備した。可動式のテーブルやいすを置き、企業との共同研究や外部資金を使った教育研究にも使われる。

 23年度までの総事業費の見込みは約60億円で、国の補助金や大学の資金、企業や個人からの寄付金などを活用した。22年度は美術棟など実技系3棟の改修、23年度はキャンパス内の男子寮と、青葉区水の森にある女子寮を一体化した新学生寮をキャンパス内に建設する。

学外貸し出しも

 同大は教育環境の変化に合わせて22年度に学部教育課程を改編。リニューアルにより情報通信技術(ICT)の活用など時代に即した教員養成や行政と連携した教員研修、企業との共同研究、地域住民と交流を強化する。講堂やグラウンドなどの体育施設は学外への貸し出しも予定する。

 同大施設課の担当者は「学生アンケートで『キャンパスが古い、汚い』との回答が多く心苦しかった。改修を機に東北の教育を担う大学として機能強化を図りたい」と説明する。

明るいベージュ色になった建物の外壁
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