(279)緑陰を出ればわが影新たなり/日下節子(1939年~)
日差しが強くなってくると緑の木陰に入りたくなります。緑陰で涼しい風を感じながらゆったり過ごすのも、移動の汗を拭き終えてせかせかと歩き出すのも自由です。葉の影は重なりながら、ちらちらと光の濃淡を変えて…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。