<アングル秋田>大館曲げわっぱ 伝統工芸 新たな風

<熟練>熟練の技で曲げた杉の部材を木ばさみで固定し、のり付けする仲沢さん=曲げわっぱ工房E08
<独特>茶わんや丼などとして使える「ブランパ」の商品。「木の色合いを比べてお気に入りを見つけてほしい」と戸嶋専務=大館工芸社
<意匠>弁当箱などを作る過程で生じた木材を活用したアクセサリー。「曲げわっぱを身近に感じてもらいたい」と仲沢さん
<挑戦>仲沢さんの工房には曲げわっぱ製品では珍しい盆や左利き用のへらなども並ぶ
<真剣>丸く曲げた部材を細く輪切りにする仲沢さん。真剣な表情で木と向き合う
<選別>通常の曲げわっぱに使われるのは丸太中心部の「赤身」のみ。外側の白い部分「シラタ」は廃棄される

 大館市の伝統工芸品「大館曲げわっぱ」の世界に新たな風が吹いている。

 曲げわっぱ職人の仲沢恵梨さん(39)は2月、同市に「曲げわっぱ工房E08(いーわっぱ)」を設立した。昨年9月に約20年務めた市内の工房を退社。女性の独立は業界初といい、いずれ職人を雇って会社を起こすのが夢だ。

 伝統的な弁当箱はもちろん、端材を使ったアクセサリーや左利き用のへらなどを販売している。「自分が欲しいと思う商品を作る。曲げわっぱがもっと知られるきっかけになれば」と意気込む。

 同市の大館工芸社も2月、規格外とされる丸太の外側「シラタ」が混ざった木材を使うブランド「ブランパ」を立ち上げた。秋田杉の有効活用が狙いで、独特の色合いが特長だ。

 同社の戸嶋一之専務(48)は「廃棄されていたシラタを利用する逆転の発想。一つ一つを個性として捉え、自然のグラデーションを感じてほしい」と話す。
(秋田総局・三浦夏子)

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