デスク日誌(5/28):オンライン議会

 ウクライナ国会で戦時下の法案審議が続いている。議員はジャンパー、Tシャツにジーパンと着の身着のまま。それでも粛々、役割を果たそうとしている。

 日本の国会は発想が異なるようで衆院憲法審査会が今春、緊急事態時のオンライン国会を検討した。改憲したい下心が透けて見える討論は低調だった。

 非常時の議会を考えるなら、11年前の東北に学んだらどうか。東日本大震災に遭って、ある議会は議会棟の前庭を、別の議会は小学校の教室を仮の議場にした。天井に穴の開いた議場で議員は、ヘルメットをかぶって議案審議を続けた。

 民主主義や自治を守ろうと不屈の意志で議場に集う姿こそ尊い。国も地方もオンライン議会、反対。

 と気持ちよく自説を垂れていたら、家人の猛反論をくらった。「それは男性視点の理屈では? オンラインなら子育てしながら議員の責務を果たせる。そもそも議場への出席を当然とする教条主義こそが女性の議会参加を阻む一因で…(以下、200行ぐらい略)」

 皆さん、どう考えるだろうか。いやいや、わが家の政治力学ではなく、オンライン議会について。(郡山支局長 矢野奨)

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