街の記憶をデジタル化 山形大博物館、ネット上にアーカイブ新設

絵はがきに残る三浦(左)の写真。隣は南陽市出身で日銀総裁などを歴任した結城豊太郎(三浦新七関連絵葉書アーカイブより)

 山形大付属博物館は、山形市街地の変遷にまつわる資料を対象にしたデジタルアーカイブをインターネット上に新設した。今後は地元住民らの協力も得て内容を拡充する予定で、学内の教員や学生と共に街の移り変わりを調査、整理する。

 博物館は各種資料の画像や動画などを「地域の記憶『共創』アーカイブ」として集積する。第1弾として、今月中旬に両羽銀行(現山形銀行)の元頭取、故三浦新七が交わした絵はがき2119点を公開した。

 本年度末ごろまでに、江戸期以降の市中心部の様子が分かる絵図や写真も閲覧できるようになる予定。授業で学生が市民らから聞き取った町並みの変化を盛り込み、後世に伝える。国内外の学生や研究者による幅広い活用を目指す。

 大学は4月、地域との連携を強化する全体方針を公表した。全国の博物館で資料のデジタル化が進展している現状も踏まえ、今回のアーカイブ構築が決まった。大学の博物館が、資料の掘り起こしからアーカイブ化までを手がける例は東北で初とみられる。

 担当する佐藤琴学芸研究員(52)は「多様な問題意識を持つ人々が、蓄積された資料に触れることで新たな価値が生まれる。多くの人に見てもらえるように、工夫して続けたい」と話す。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る