<アングル宮城>宮城農高 伝統の全校田植え 手作業、仲間と協力

<深々>「大きく育って秋にはたくさん実ってね」。膝元まで泥につかりながら、いとおしそうに苗を植える生徒たち=5月12日、名取市高舘吉田
<脈々>実習田は2018年に完成した新校舎(写真奥)の前にある。生徒・教職員約800人が力を合わせて田植えに取り組んだ
<喜々>「きゃー、冷たい」。初参加の1年生は泥の感触に思わず歓声を上げた
<着々>田んぼの土を砕き、水と混ぜて表面をならす代かき。生徒は慣れないトラクターの運転に戸惑いながらも慎重にハンドルを握った=6日
<黙々>声を上げて号令をかけたり、笛を吹いたりせずにタンバリンを鳴らして指示する教師。感染防止のためのアイデアだ

 宮城農業高(名取市)の実習田で12日、全生徒710人が参加した伝統の「全校田植え」があり、手植えを体験した。

 田植えは新型コロナウイルス感染予防のため、声を出さない「黙植(もくしょく)」で実施。生徒が75アールの田んぼに素足で入り、県産ブランド米「だて正夢」の苗を横一列に植え、出来栄えを競った。

 ぬかるみに足を取られ、泥まみれになりながらも笑顔で作業した生徒たち。先人の米作りの苦労とともに、互いに協力し合う大切さも実感した。

 全校田植えが始まったのは45年前。東日本大震災の津波で校舎が被災した2011年を除き、毎年行っている。

 農業科作物部門3年の阿部忠峻さん(17)は「大変だったけど、みんなと仲が深まった」と出来秋を楽しみにしていた。
(写真映像部・山本武志)

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