「選挙割」スタート、28店参加 岩沼市長選・県議補選 投票すれば飲食店などでサービス

「ぜひ投票を」と提供するジェラートを手にする永田さん

 5日投開票の宮城県岩沼市長選と県議選岩沼選挙区の補欠選挙で、市観光物産協会が、投票すると飲食店などでサービスを受けられる「選挙割」を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大が長引く中、投票率アップと客足の回復というダブル効果に期待している。

ジェラートに生ビール…

 投票所の看板と自分を一緒に撮影した画像を店に提示すれば、どの店でもサービスが受けられる仕組み。協会の呼びかけに賛同した名取、岩沼両市の計28店舗が主に19日まで展開する。

 「ジェラート2種盛り合わせサービス」。岩沼市桜のピザ屋「ピッツェリア・イル・エリアント」の店主永田和也さん(37)は「自分たちのリーダーは自分たちで決めよう」との思いで選挙割に参加した。

 新型コロナの影響で、休業期間も長かった。市が2020年と21年に計3回発売した「地元応援割り増し商品券」のおかげもあって、直面する窮地をしのぐことができたという。

 「助けられたことで市政を身近に感じ、市の広報も読むようになった」と永田さん。「今度は私たちが協力し、若い人にも投票してもらって飲食を楽しんでほしい」と呼びかける。

 他店もラーメンのチャーシュー1枚、にぎりずし1貫、生ビール1杯といったサービスや、食事や菓子の「会計時10%オフ」といった値引きを実施。協会がPRチラシを作って配布する。

 市選管は、市役所6階の期日前投票所出口に選挙割に使ってもらう投票記念撮影パネルを設置した。投票後に夫婦で撮影した会社員男性(35)は「1票でも多く投じてほしいという熱意を感じる」と話す。

 12年ぶりの選挙戦となる市長選は10年の投票率が51・43%で、前に投票があった02年の61・68%を下回った。19年10月の県議選岩沼選挙区は38・81%で15年の40・15%から微減。19年12月の市議選は48・03%と過去最低を更新した。

 ともに三つどもえの構図となった市長選と県議補選は50%のラインを超えるかが注目される。協会事務局の市商工観光課は「選挙割を多く利用してもらい、投票率アップと飲食店のリピーターにつなげたい」と期待する。連絡先は協会0223(23)0573。

期日前投票後に記念撮影する夫婦=5月30日、岩沼市役所
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