復興拠点でコメの試験栽培 福島・富岡 営農再開へ安全確認

福島県富岡町の復興拠点で始まったコメ試験栽培の田植え=1日

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が一部で続く福島県富岡町は1日、町が来年春の避難指示解除を目指す帰還困難区域内の特定復興再生拠点区域(復興拠点)で初めて、コメの試験栽培を始めた。収穫したコメの安全性を確かめ、営農再開につなげる。

 新妻有機農園(広野町)の協力を得て、富岡町大菅川田地区の水田約30アールに県オリジナル品種「天のつぶ」の苗を植えた。9月中旬の収穫を見込む。コメの放射性セシウム濃度を測定し、基準値を下回れば作付け制限が解除される。今回の収穫分は全量廃棄される。

 原発事故前、富岡町の復興拠点内に約90ヘクタールの農地があり、主にコメが栽培されていた。町によると、現時点で拠点内の農地の約95%で除染が完了している。

 町産業振興課は「長期の避難生活で町内の農家の営農意欲が低下し、担い手不足が課題となっている。町外からの担い手誘致を強化し、拠点内の早期営農再開につなげたい」と話した。

 町の復興拠点は帰還困難区域約850ヘクタールのうち「夜の森駅前北」「夜の森駅前南」「新夜ノ森」の3行政区と「大菅」行政区の一部の計約390ヘクタール。4月に準備宿泊が始まった。

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