「あつ森」岩手再現島の人気上昇中 わんこそば、石割桜で観光気分

 任天堂の人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)内に盛岡市の企業などが作成した「岩手再現島」が、話題を呼んでいる。プレーヤーがゲーム内で観光気分を味わえる取り組みで、新型コロナウイルス禍を背景に人気が拡大。関係者は「島を巡って岩手に興味を持ってもらいたい」と話す。

盛岡名物のわんこそばを並べたスポット(ホテルエース提供)

「県全域を再現へ」

 「あつ森」は2020年に発売され、22年3月時点の世界累計販売本数は3864万本。プレーヤーは「島」と呼ばれるエリアを設計し、他のプレーヤーの島と自由に行き来できる。

 再現島は石割桜や盛岡城など観光地が並ぶ「サッコラ島」、地域に伝わる鬼伝説を紹介する「おにが島」、花巻市出身の作家宮沢賢治の童話にちなんだ「もーりお島」、南部鉄器の工房を再現した「なんぶてっき島」の4島がある。

 それぞれ企業や個人が作成し、岩手県内の5団体・個人でつくる実行委員会が「岩手再現島」として認定する形式。発売以来、全国の企業や自治体が「あつ森」を活用してきたが、全県を再現する取り組みは初めてという。

 企画は20年夏、盛岡市のホテルエース管理・企画グループ、田中宣行マネジャーが「ゲームを通して従来とは違う層に岩手を知ってもらえる」と発案した。初めは休日を費やし「サッコラ島」を単独で開発。ドット絵で英語の案内板を描いたり、盛岡城を再現したりと作り込んだ。島を公開すると、交流サイト(SNS)で「懐かしい」「現地に行ってみたい」などと話題に。これまで約2500人が島を訪れている。

 岩手の魅力をさらに多くの島で表現しようと、3月には実行委を設立し県の後援を得た。県北を紹介する「iwateカシオペア島」の公開を予定し、今後参加したいという企業も複数あるという。

 田中さんは「沿岸や県南の団体などとも連携し、県全域の再現に力を入れたい」と意気込む。

 島を訪れるためのアドレス「夢番地」は実行委のウェブサイトで公開している。
(写真はいずれもホテルエース提供)

盛岡市の石割桜を再現したゲーム内の画面。木や石の素材をバランスよく配置した(ホテルエース提供)
「サッコラ島」内に盛岡城を再現したスポット(ホテルエース提供)
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