<アングル宮城>登米・化粧品原料のバラ栽培 満開「秘密の花園」

<採取>バラの花が咲き誇るビニールハウス。花びらの採取は香り成分が最も分泌される早朝に、全て手作業で行われる
<華麗>6種類の一つキャラメルアンティーク。肌の黄ばみや弾力性の劣化を防ぐ成分が含まれると期待される。最も見頃の時期が採取時期
<広大>森に囲まれたナリスローズガーデン。「産地が見える化粧品がほしい」という消費者の要望に応え、18年前に開園した
<研究>研究開発担当の上田浩士さん(36)=左=と、栽培担当の鎌田哲也さん(49)。バラのことばかり考える日々。2人は「バラ色の人生」と笑う
<丁寧>花を花びらとがく(子房)に仕分ける。傷んでいる花びらや虫も取り除く。仕分け後は鮮度を保つため、すぐに冷蔵庫で保管される

 登米市迫町に「秘密の花園」がある。その名は、ナリスローズガーデン。ナリス化粧品(大阪市)が香料など化粧品の原料となるバラを栽培しており、一般公開はしていない。

 同社に取材許可を得てローズガーデンに向かった。森を抜けると視界が開け、広い敷地にビニールハウスが立ち並ぶ。室内で6種類、1万2000株のバラが咲き競う。

 バラは種類によって香りが異なる。園内を歩くと、華やかな香り、控えめで上品な香りなど区画ごとに変化する香りを楽しめる。

 同社によると、化粧品の成分調達のため、自社のバラ園を持つメーカーは他にないという。

 バラは5、6月に最も美しく咲く。秘密の花園で摘み取られた花びらは、埼玉県加須市の抽出工場へ。やがて化粧品に生まれ変わり、人の肌と心にも花を咲かせる。
(登米支局・宮崎伸一)

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