新型コロナウイルスの影響で一時は落ち込んだ美容室のヘアカラーが、好調な回復ぶりを見せている。感染への懸念から滞在時間の長い施術を避ける風潮が薄れ、各店はデザインやヘアケアを重視した高付加価値のメニューを売り込む。インスタグラムなどのSNS(会員制交流サイト)の普及を背景に、明るい色や濃い色の人気が高いという。
紀生(きせい、仙台市青葉区)が宮城県で11店舗を展開する美容室KISEIでは、2月に始めた「脱・白髪染め 大人カラー」が好評だ。白髪を濃い色で染めて目立たせなくする従来の手法ではなく、毛髪を適度に脱色して白髪となじませた上で、好みの明るい色をのせて若々しい印象に仕上げる。通常のカラーに比べて料金は2000円以上高く、工程が増えるため施術時間も1時間ほど長いが、月70人ほどの利用実績がある。2019年に約5400円だった平均客単価(物販を除く)も、22年は約6100円までアップしている。
KISEI卸町店(若林区)は今年に入り、月の売り上げがコロナ前を超えたという。菅原雄二店長(39)は「コロナの流行初期はカットだけしてすぐ帰ると言われ、マッサージすら断られた。最近は長時間メニューでも楽しんで受けてくれる客が増えた」と喜ぶ。
美容室に各メーカーのカラー剤などを納める販売代理店も忙しい。東北に3拠点を置くガモウ(東京)は、東北6県のカラー剤の販売額がコロナ前の約1・2倍、ブリーチ剤の販売額は約1・8倍に増加。従来より髪が傷みにくい薬剤など高単価の商品が売れ筋だ。
ガモウ仙台支店(青葉区)の南條亮支店長(40)は「従来は自宅で染めるホームカラーと美容室のカラーの割合はほぼ半々だったが、近年は美容室が優位。ステイホーム中にいったん自分で髪を染めてみて、デザイン性の高さなどプロの美容師の技術力を再認識した人も多いようだ」と話す。
美容室向けのカラー剤などを製造するミルボン(東京)によると、以前はナチュラルなブラウン系が主力だったが、ピンクやグリーン系が伸びているほか、アッシュ系と呼ばれるくすんだグレー系の人気が高い。
担当者はヘアカラーの需要が伸びる理由として「インスタグラムなどでさまざまなヘアカラーを見られるようになったことが大きい。また、マスク生活でも髪はよく見えるため、ケアの意識が高まった」と語る。
ただ、コロナ禍の影響が残る美容室も依然としてある。仙台市のある美容室は「『人に会わなくなったから』と、白髪染めの間隔が開いたままの客がいる。売り上げは戻っていない」と明かす。
青森、岩手両県に計8店舗を展開する花耶(はなや、盛岡市)は、業界団体のガイドラインに基づき、カットもシャンプーも客がマスクを着けたまま行うことを徹底し、水にぬれたりした場合の交換用マスクも準備する。
担当者は「以前ほど神経質ではないが慎重に対策を続け、必要に応じて安心して美容室に来てもらえるようにしたい」と強調した。
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