お中元、今年も「自宅向け」で勝負 仙台の百貨店 値頃感や限定品アピール

東北の人気店のジェラートなどを集めた仙台三越の特設会場

 仙台市内の百貨店で中元商戦が本格化してきた。各店は新型コロナウイルス下の新しい生活様式が定着し、巣ごもり需要で人気が高まった「自宅向けギフト」への関心は依然根強いと予測。家族らとの会食を想定して値頃感がある商品や限定品をアピールし、コロナ下3度目の夏決戦に挑む。

 仙台三越は14日、本館7階に売り場を開設。カタログ掲載の全2473点のうち約880点は現物を並べた。

 「夏のご自宅限定便」と銘打ち、食卓に彩りを添える商品を取りそろえた。「金賞受賞ボルドー赤ワイン12本セット」(1万1000円)をはじめとするお値打ち品、アレルギーがある人も一緒に味わえる動物由来原料不使用の「ビーガン スイーツ」といった新商品を展開する。

 今夏は猛暑との予報を受け、東北の名産品を発信する「むつめくTOHOKU」ブースでは宮城、山形両県にある人気の7店のジェラートを提案。仙台三越でしか買えない「ドライフルーツ入り」なども扱う。

 同店は感染が拡大した2020年以降、中元の自宅向け商品の売り上げが前年比約2割増で推移。コロナの感染拡大が落ち着き、今夏は外食やレジャーに消費が流れるとの見方もある。

 ギフトバイヤーの中山賢治さん(47)は「『家でごちそうを』とのニーズは堅調だが、今夏は消費の選択肢にレジャーも復活する。勝負の年だ」と口元を引き締める。

 藤崎は16日、本館7階に特設売り場を開いた。取り扱う約1600点のうち約500点を陳列する。

 テーマに「カラーオブギフト」を掲げ、贈り主の個性が商品選択に反映されやすいように商品を構成。2万円以上する高級なワインやシャンパンを提案する一方、2000円前後で購入できるゼリーの詰め合わせなど「ささやかギフト」(24点)も幅広く扱う。

 宮城県丸森町の地域商社GM7や宮城大と共同開発したジェラート、市内の人気コーヒー店に依頼したアイスコーヒーといった限定品も用意。地元の銘品を集めた定番の詰め合わせ「仙台じまん」は、例年より内容を充実させたプレミアム版(1万800円)を企画した。

 同店もコロナ下に入って以降、自宅向け商品の売り上げが前年比約2割増。マーケティング統括部の太田雅英さん(46)は「ギフトのカジュアル化が進み、中元を気軽に楽しむ傾向が強まっている。従来の贈答様式とは異なる新たな需要と捉え、ニーズに応えていきたい」と意気込む。

 新型コロナの感染防止や待ち時間短縮を図るため、各店は会員らを対象にオンラインでの注文も呼びかける。特設売り場は仙台三越が8月3日まで、藤崎が7月28日まで開設している。

写真パネルなどを使い、商品の魅力をアピールする藤崎の売り場

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