震度6強地震3カ月 宮スタ、被害調査続く 年度内の再開見通せず

約30メートルにわたり基礎部分が沈下した宮城スタジアムの2階席

 最大震度6強を記録した地震から16日で3カ月がたった。宮城県内の公共施設は体育館の天井板が落下するなどし、今も利用を休止する場所がある。県有スポーツ施設はプールなど5カ所が使えない。とりわけ損傷が大きい県総合運動公園内の宮城スタジアム(利府町)は被害調査が続き、年度内の利用再開は見通せない。

 県によると、県有スポーツ施設の被害総額は約34億円。うち宮城スタジアムは最多の約23億円と見積もる。2階観客席の基礎部分が約30メートルにわたってたわみ、客席の一部が壊れて危険な状態をさらす。

 たわみは東日本大震災でも経験がなく、壊れたメカニズムを調べた上で復旧方法を検討する。このほか、陸上競技で使う写真判定室のスプリンクラーが誤作動し、機械が水をかぶるなど影響が広がる。

 県スポーツ振興課総括課長補佐の武田佳奈恵さんは「スタジアムの全室内の調査を進めていて、工事に入るまで時間を要している。復旧を急ぎ、来年度中の再開を目指したい」と話す。

 スタジアムの休止は競技シーズンと重なり、県高校総体ではサッカーや陸上競技の会場が、近隣市町に変更された。当初予定された陸上の東北高校大会(17日まで)、東北中学校大会(8月8~10日)もそれぞれ青森市に会場を移した。

 宮城スタジアムに次いで約7億円の被害が出たのが、同じく総合運動公園内にある県総合プール。飛び込み台付近の天井が落下するなどし、現在も50メートルのメインプールと飛び込みプールの2カ所を休止している。

 武田さんは「50メートルプールは県内でも数が少なく、利用できない状態は申し訳ない。本年度中に再開させたい」と説明する。

 一方、壁面パネルが落下した県仙南総合プール(柴田町)は既に復旧工事に入っており、8月中の営業再開を見込む。

 県第二総合運動場(仙台市太白区)の武道館5階の弓道場も休止を余儀なくされた。天井板が落下したり、的を据える「安土(あづち)」と呼ばれる土盛りが崩れたりしたため。県は同じ被害が出ないよう最適な工法を検討し、年度内の再開を目指す。

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