夏決戦へ足固め加速 各陣営、懸命に訴え 参院選公示前最後の週末

 22日公示の参院選(7月10日投開票)が目前に迫り、立候補予定者の各陣営は臨戦態勢に入った。公示前最後の週末、宮城選挙区(改選数1)では、自民党現職の桜井充氏(66)、立憲民主党新人の小畑仁子(きみこ)氏(44)、日本維新の会新人の平井みどり氏(67)らが分刻みの日程をこなし、支持拡大に奔走した。

参院選公示直前の仙台市中心部に、立候補予定者らの訴えが響いた=19日午後

 仙台市青葉区で17日夕、安倍晋三元首相を招いて自民宮城県連が開いた政経セミナー。終了後、ごった返す会場の外で一人一人の手を握り、笑顔を振りまく桜井氏の姿があった。

 詰めかけた約1000人を前に「自立できる国家」を掲げ、エネルギーや食料を自国で賄う重要性を説いた桜井氏。4選を果たした2016年は旧民進党から出馬したが、今回は県議との公認争いの末、自民公認を勝ち取った。

 県内に根を張り、選挙経験も豊富な後援会に、自民の強固な組織力が加わる。「歯車がかみ合うだろうか」との懸念もあるが、後援会幹部は「県連を立てる」と一枚岩に腐心する。

 「物価高に対し、やれることがあるのにやっていない。消費税率を5%に下げ、ガソリンや小麦の価格も抑えて生活を下支えする」

 小畑氏は18日夕、宮城野区で開かれた立民県連の総決起集会に登壇。約20年の看護師勤務、4男4女の育児を前面に押し出したこれまでの演説とは一転、党の公約を織り交ぜて政権批判を展開した。

 子育てにまつわるエピソードは「鉄板ネタ」だったが、党支持者らから「政策を聞きたい」と物足りなさを指摘され、軌道修正した。戸別所得補償制度の復活、年金制度改革も語る姿に、陣営幹部は「少しずつ名前が浸透し、後は何を訴えるかだ」と意気込む。

 平井氏は19日夕、市中心部の街頭に立ち「政治に信頼を取り戻す」と第三極の必要性を強調。応援に駆け付けた松井一郎党代表の横で有権者に手を振った。

 PTA会長の経験があり、高等教育や給食費の無償化など「未来への投資」を主張する。18、19の両日は出身地で大票田の仙台の支持者を回り、「反応はいい」と手応えを口にした。

 組織力と知名度に見劣りするのは否めず、昨年の衆院選で東北初の国政議席を得た党の勢いと「身を切る改革」がよりどころだ。今年1月に発足した県組織「宮城維新の会」の早坂敦代表(衆院比例東北)は「しがらみなく改革できるのは維新だけ」と力を込めた。

 宮城選挙区にはNHK党新人の中江友哉氏(30)、政治団体「参政党」新人のローレンス綾子氏(52)も立候補を予定する。

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