河北抄(6/21):自宅から会社まで、仙台市内約6キロの道の…

 自宅から会社まで、仙台市内約6キロの道のりを歩いて通勤している。道すがら、人生訓を掲示する寺が多いことに気付いた。つい、足を止めて読み込む。

 例えば、「いつかという人には いつかはこない」(どきっ。これは当てはまる)。「蔵の財より身の財 身の財より心の財」(でもやっぱり…)「人生に定年はありません」(分かりました)

 かっこ内は、読んだ際の率直な感想。最近は、飲食店の窓ガラスに「『おかげさま』の一言で幸せになれる」との文言を見つけた。似たような言葉で「『ありがとう』は魔法の言葉」というのもあって、気に入った。

 かつて居酒屋のトイレに貼られていた「おやじの小言」にも心くすぐられた。「人には腹を立てるな」とか「貧乏は苦にするな」の類い。「大酒は飲むな」というのがあって苦笑いした記憶がある。

 新型コロナウイルスの影響で、だらだらと続く宴会は減ったようだ。1人飲みのカウンターで店主のぼやきを聞く。酩酊(めいてい)した先輩から小言をもらわなくてほっとしている若者たちの顔も浮かんだ。

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