山形を「日本一の枝豆産地」に 選果施設設置やブランド戦略実る

園芸ステーション内の枝豆の選別装置=川西町

 山形県を日本一の枝豆産地にしようと、生産現場の環境を充実させる動きが県内で広がっている。2019、20の両年で枝豆の生産額は50億円近くに上り、全国1位に達した。米の需要が減る中、転換作物としての枝豆の質を高め、さらなる消費拡大につなげる。

栽培面積1・7倍

 米沢市など3市5町をエリアとする山形おきたま農協では本年度、133人の枝豆生産者が栽培している。面積は167ヘクタールで18年度に比べ1・7倍に広がった。全農県本部が19年4月に川西町に設けた枝豆、アスパラガスの選果施設「園芸ステーション」が生産拡大の一因になった。

 施設は米倉庫を改修してできた。置賜地域で確立したブランドの総称「上杉まめ」のうち「湯あがり娘」「秘伝」など6品種を7月下旬から出荷する。枝豆の洗浄、色や大きさなどによる選別、袋詰めまで機械で行っている。鮮度を保つため、収穫物の冷蔵もする。

 全農の担当者は「枝豆は収穫してからの手間が最もかかる。生産者が栽培に集中できれば面積を広げられる」と話す。

 トップを獲得した背景には、山形県などが推進する枝豆のブランド戦略が一定の成果を収めたことが挙げられる。従来の産地庄内地域に加え、置賜での生産拡大も貢献した。20年の2位は群馬県、3位は千葉県。

 ブランド化は群馬県などでも進む。山形県や農業団体などでつくる山形枝豆日本一産地化推進協議会は、ブランド力のさらなる向上を目指し、他県に負けない高品質な商品作りの策を検討。光センサーで甘味やうま味を分析する仕組みを先行地域の庄内だけでなく、全県で導入する計画だ。

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