(308)飛び込みてプール開きの水しぶき/柏原 潤子(1964年~)
もしかすると「飛込」はそれ自体で季語、「プール」と合わせて季題が二つ入っている! ルール違反!と言う人もいるだろう。もちろん季は俳諧の発句の形式上の約束だが、現代俳句で季を単に約束としてしか捉えない…
関連リンク
- ・(307)かたつむりゐなくなるまでゐてやれず/野口 る理(1986年~)
- ・(306)かき氷黙つてみづになつてをり/辻 美奈子(1965年~)
- ・(305)かはほりや求むるものは定かならず/一力 五郎(1902~1947年)
- ・(304)水車ふむ悠久にして黄なる地/富澤赤黄男(1902~1962年)
- ・(303)五月雨の降り残してや光堂/松尾 芭蕉(1644~1694年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。