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(303)五月雨の降り残してや光堂/松尾 芭蕉(1644~1694年)

 旧暦での5月は現在の5月下旬から7月上旬ごろ、梅雨真っただ中です。この句は芭蕉が平泉の中尊寺金色堂を訪れた時のもの。今はコンクリート造りの中にお堂がありますが、当時も風雨をしのぐ覆堂があったようです。単に屋根で雨が当たらないとも読めますが、じめじめとした物を腐らせる梅雨の中で、長い時を超えて受け継…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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