(309)雨よ永い永い昼寝ということか/赤野 四羽(1977年~)
雨が降っています。降り続けて何時間がたち、何日がたったのでしょうか。屋根に打ちつけるランダムな音を聞きながら身の振り方を考えます。今日も出かけられないし、家の中のことも億劫(おっくう)、耳に残る音は…
関連リンク
- ・(308)飛び込みてプール開きの水しぶき/柏原 潤子(1964年~)
- ・(307)かたつむりゐなくなるまでゐてやれず/野口 る理(1986年~)
- ・(306)かき氷黙つてみづになつてをり/辻 美奈子(1965年~)
- ・(305)かはほりや求むるものは定かならず/一力 五郎(1902~1947年)
- ・(304)水車ふむ悠久にして黄なる地/富澤赤黄男(1902~1962年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。