(325)アンデスの塩は朱鷺(とき)色雲の峰/金子敦(1959年~)
ペルーのマチュピチュ近くの高地で塩田を見たときは驚いた。かつて海であった所が隆起して山脈となったときに閉じ込められた海水が湧水となり、棚田で天日塩となるのだ。ミネラルが豊富で薄いピンク色をしていた。…
関連リンク
- ・(324)黄蝶から黄のチューリップが遠い/栗林 浩(1938年~)
- ・(323)涼風を吹き分ちをる柱かな/大峯あきら(1929~2018年)
- ・(322)夜濯(すすぎ)に道着の藍の匂ひけり/浅川 芳直(1992年~)
- ・(321)富士を去る日焼けし腕の時計澄み/金子 兜太(1919~2018年)
- ・(320)濯ぎたる櫛の音色の泉かな/さ青(1979年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。