(337)みづうみのみなとのなつのみじかけれ/田中 裕明(1959~2004年)
平仮名だけの十七文字、「み」の頭韻と刻むような調べが美しい句だ。湖の短い夏を詠んで、避暑地の余韻を感じさせる。私は幼い頃に、裏磐梯の湖で学生向けの宿の手伝いをする母に付いて、ひと夏をそこで過ごしたこ…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。