河北抄(8/1):一流アスリートの言葉に感心しながら、赤線…

 一流アスリートの言葉に感心しながら、赤線を引いた。昨夏の東京五輪、ボクシングで日本女子初の金メダリストになった入江聖奈(せな)選手(21)のインタビューが先日、本紙夕刊に載った。

 入江選手は、来春の日体大卒業を機に引退する予定。気持ちに変わりはないかと問われ、「技術の伸びしろはまだあると言ってくださる方がいるけど、心が満足している。心のポテンシャルがここまでなんだと思う」。じっくり自問自答した結果なのだろう。

 世界の頂点に立ったのに「金メダルに頼って生きていくと、結局自尊心が高いだけの元金メダリストという最悪の人間になる」とも。ちっぽけな自尊心に頼り、どうにか生きている身には耳が痛い。

 対照的なのが、女子プロボクサーの第一人者で大崎市出身の藤岡奈穂子選手(46)。男女を通じて日本選手初となる世界5階級を成し遂げたつわものだ。

 4月、米国での世界王座統一戦で判定負けを喫した。去就が注目されていたが「いけるところまでいこう」と現役続行を決めた。心はまだ満足していない。

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