東北大はロシアの軍事侵攻で研究継続が困難になったウクライナ人研究者の受け入れ第1号として、マリヤ・クラヴェツさん(33)を迎えた。クラヴェツさんは河北新報社の取材に「掃除機の音が、攻撃を知らせるサイレンに聞こえる」と今も消えない戦禍への恐怖心を語った。(報道部・佐藤素子)
クラヴェツさんはウクライナ東部のドニプロ国立大大学院で日本語と日本文学を専攻。講師として学生に日本語を教えていた。
今年初め、政情不安や東部国境の情勢からロシアとの戦争を覚悟した。「サイレン音と戦車の侵入を防ぐバリケードがなければ、普通の暮らしだった」。2月以降、ロシアが東部への攻撃を始めると、学生はそれぞれ安全な地域に避難した。
授業はオンラインで続いたが、空襲警報のサイレンで中断が増えた。スマートフォンにはSNS(交流サイト)を通じて、ミサイル発射を知らせる通知が1日に何度も届く。
「毎日、毎日、サイレンが鳴る。気になって、文字を目で追っても意味が頭に入らない」。思い悩む中、東北大が文系の研究者を受け入れることを知り、助けを求めた。他の多くの大学は理系のみが対象だった。
7月31日、単身で仙台空港に到着した。日本に向かう途中、かつて住んでいたドニプロのアパート周辺が爆撃されたと両親から伝えられた。南部クリミア半島で幼少期を過ごし、小学校入学まではロシア語で育てられたが、今はロシアに全く親しみを覚えない。
「国内の占領地域は情報が寸断され、ロシアのプロパガンダで『ウクライナはロシアに併合された』と信じている人も多い」
東北大には大学院文学研究科の客員研究員として来年3月まで籍を置く。「安全な場所で研究できてうれしい。ウクライナには日本語や日本文学の研究書は少ない。チャンスを生かして文献をたくさん読み、会話を上達させたい」と前を向く。
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