山形・記録的大雨 県内の観光名所に大きな痛手 行楽シーズン見通せず

崩落した「川西ダリヤ園」内の町道の橋。軽自動車が転落していた=5日午前11時50分ごろ、川西町

 6日に開園式を控えていた川西町の「川西ダリヤ園」は、浸水や道路の崩落で当面の間の休園を余儀なくされた。町産業振興課の井上憲也課長は閉園する11月までに復旧が間に合うか分からないとし、「園は町内最大の観光名所。大きな痛手だ」と肩を落とした。

 大雨で園地近くにある堤の水があふれ、園地に続く町道では小川に架かる約10メートルの橋が崩れて不通となった。8月中旬から10月にかけて見頃を迎える650種10万本のダリアは一部が球根ごと流され、残った株も根を覆う土が流失した。

 5日は、園の職員が敷地内に残った土をかき集め、スコップで根元にかぶせ直していた。神野昭彦栽培主任は「今はできることをするしかない」としつつ「見頃に向けて手を掛けてきたのに」と悔しがった。

土砂で大きく崩れた長井湖ダムの観光拠点、折草沢湖面広場=5日午後2時20分ごろ、長井市平山

 「水のまち」と銘打つ長井市が観光利用を進めてきた長井ダム湖は、湖上アクティビティの拠点となる沢に面した広場が崩れ落ちた。普段は透き通り、光を反射して輝く湖の水も、茶色く一変していた。

 7日まで運行予定だった水陸両用バスは中止した。10月に運行開始予定の遊覧船は今季の営業が見通せなくなった。運営するやまがたアルカディア観光局の担当者は「水上のアクティビティに力を入れてきたのでどうしようもない」と落胆。ダム全体の状況把握に時間がかかるといい、「影響は長期に及ぶかもしれない」と嘆いた。

 大雨により、県内各地でイベントの中止・延期も相次いだ。6日に開催予定だった酒田市の花火ショーは最上川の河川敷が水没したため中止。同日に長井市で予定していた「ながい水まつり・最上川花火大会」は延期。11日に小国町で開催予定だった「おぐに夏満喫DAY」も中止が決まった。

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