JR常磐線跡に復興道路 宮城・山元、内陸に移設の旧山下駅ホーム再現

 東日本大震災後、内陸移設されたJR常磐線の跡に宮城県山元町が復興道路として整備していた町道「頭無(かしらなし)西牛橋線」が10日、開通した。常磐線旧山下駅跡の歩道部分に駅名標が立てられ、ホームが再現されている。

開通を祝い、県道山下停車場線との環状交差点前で記念撮影する町関係者や地元住民代表者=10日午前10時半ごろ、山元町山寺頭無

 頭無西牛橋線は約3・5キロ、花釜地区の山寺頭無と牛橋地区の山寺西牛橋を南北に結ぶ。片側1車線で歩道を含め幅9・5メートル。2015年度に着工、7月末に工事が完了した。

 町内初となる環状交差点「ラウンドアバウト」が花釜地区に2カ所、牛橋地区に1カ所造られた。いずれも直径32メートル、幅員5メートル。信号機のない右回りの一方通行で、停電時も混乱が起きにくいとされる。

 震災前の地域の歴史を残したいという地元自治会などの意向を踏まえ、予備に保管されていた旧山下駅の駅名標を設置。周辺の歩道には白線で線路の跡も表示した。

 現地で同日、町幹部や住民代表ら15人が出席した渡り初めセレモニーがあり、橋元伸一町長は「牛橋と花釜、(南側の)笠野3地区のコミュニティー形成に役立ててもらえればと思う」と述べた。

 事業費は24億円で、国土交通省の社会資本整備総合交付金を充当。花釜地区以南の旧常磐線跡はかさ上げ整備され、昨年3月に全通した県道相馬亘理線の一部に活用された。

旧山下駅跡の歩道部分に再現されたホーム=山元町山寺頭無
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