秋田「大湯環状列石」など縄文時代の出土品を英国で展示 9月から

 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する遺跡などの出土品が、9月から英国の世界遺産「ストーンヘンジ」の観光施設で特別展示される。ストーンヘンジ同様、同心円状に大小の石が並ぶ大湯環状列石(秋田県鹿角市)などの出土品やレプリカ計約80点が貸し出される。関係者は「世界に広く発信するチャンスだ」と意気込む。

展示される大湯環状列石の土器(鹿角市教委提供)

 特別展のテーマは「環状の石 ストーンヘンジと日本先史時代」で、期間は9月30日から来年8月まで。

 いずれも世界文化遺産に登録された大湯環状列石と伊勢堂岱(たい)遺跡(北秋田市)、三内丸山遺跡(青森市)の3遺跡と、火焔(かえん)土器で知られる岩野原遺跡(新潟県長岡市)の土器や土偶、石製品などが出品される。

 ストーンヘンジと同時期に発展したと考えられる縄文文化を紹介しようと、英国の行政機関「イングリッシュ・ヘリテージ」が企画した。当初、2020年9月に開催予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期していた。

 ストーンヘンジには年間100万人以上の見学者が訪れるという。北秋田市教委生涯学習課の榎本剛治(たけはる)係長は「縄文文化の価値や魅力を世界中に知ってもらい、実際に来日して縄文遺跡に足を運んでほしい」と期待する。

 同市は遺跡を紹介する英語版パンフレットを用意し、解説映像を現地で流してPRする。各遺跡の出土品は9月中旬以降、英国に輸送される予定。

さまざまな形状をした伊勢堂岱遺跡の出土品(北秋田市教委提供)
河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る