(352)地下鉄ににんげん臭ふ敗戦忌/鈴木 光影(1986年~)
地下鉄の駅に降りると独特の籠(こ)もったような臭いがするが、作者はそれを人間の臭いと言う。敗戦の日の重苦しさと、暑さに汗の臭いも混じる。この句はロシアのウクライナ侵攻の前に作られているが、現在空襲か…
関連リンク
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