西蔵王の魅力知ってほしい! 天体観測やトレッキング… 地元事業者ら旅行商品企画

DMCが観光商品開発の実証事業を実施する山形市の西蔵王高原。自然と歴史を生かした観光地として活性化を目指す

 山形市周辺の観光地域づくりを担うDMC(デスティネーション・マネジメント・カンパニー)の「おもてなし山形」(山形市)が、同市西蔵王高原に観光客を呼び込む実証事業に取り組んでいる。ほぼ手付かずの自然や山岳信仰の歴史などを生かした旅行商品を企画。蔵王温泉の客や近隣の仙台圏をターゲットに、市内観光の周遊度を高めて交流人口の拡大を目指す。

 事業には、DMCと地元のペンションオーナーを中心とした住民有志、蔵王温泉観光協会などが参加。地域の魅力を生かしたエコツアー5商品を企画し、来年2月まで順次実施している。事業費は観光庁の地域独自の観光商品開発を支援する補助金を活用した。

 第1弾として7月に3回実施した「ホタル観賞ナイトツアー」には定員いっぱいの計63人が参加。森に生息するヒメボタルの瞬くような光を楽しみ、地元のまんじゅう店が企画に合わせて仕上げた和菓子を味わった。

 9月10日は十五夜の月見を企画。高原にそびえる蔵王連峰の一角、瀧山(りゅうざん)の山岳信仰が盛んだった平安時代にちなんだ雅楽の演奏に耳を傾けながら、中秋の名月を眺めた。10月は天体観測にレンタサイクルでの周遊、最終の来年2月は瀧山大滝の氷瀑(ひょうばく)トレッキングを予定している。

 西蔵王高原には仙台方面と蔵王温泉を結ぶ近道が通り、車で通る観光客は多いが、大規模な観光開発の手は入っていない。DMCで企画を担当する中山竜一さん(38)は「樹齢200年を超す大山桜や珍しい植物も自生する豊かな自然に山岳信仰の史跡など、認知度は高くないが魅力的なコンテンツが点在する。蔵王温泉と連動した観光地として誘客できれば」と期待する。

 事業終了後は、効果を検証した上で住民らと連携して地域独自の観光商品の開発を進める。DMCの企画担当矢口美都里さん(38)は「地域に観光客を滞在させ、経済の活性化につなげたい」と話す。

 旅行商品の詳細は、県内の観光案内サイト「VISIT YAMAGATA」に随時掲載する。連絡先は、おもてなし山形023(631)9522。

西蔵王高原の名所の一つ、瀧山大滝の氷瀑。来年2月にトレッキングツアーを企画している(おもてなし山形提供)
山形県内の観光案内サイト「VISIT YAMAGATA」

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