「SASUKE」さながら?全長7メートルの雲梯、目玉に 専門学生がジム開設準備

開業を目指し改装中のジムに立つ荒木さん。奥が手作りの雲梯

 山形県河北町在住で仙台市の専門学校に通う荒木優希さん(19)が、地元でトレーニングジムの開業を目指している。目玉は全長約7メートルで高低差のある手作りの雲梯(うんてい)。トレーニング用に付属した器具も豊富で、人気テレビ番組「SASUKE」さながらに力自慢が腕を試せる。荒木さんは「スポーツを楽しむ人が競技を超えて集い、互いに高め合える場にしたい」と意気込む。

開業を目指すジムに設けた手作り雲梯を試す荒木さん

 「キマイラ」と名付けたジムは12月、同町谷地真木の国道287号沿いの木造平屋の空き店舗(約90平方メートル)に開設する予定。

 雲梯は海外の器具を参考に、木材や鉄パイプなどを組み合わせて親族の大工に作ってもらった。場所によって1・8~3メートルほどと高さが違うため負荷がかかる。側面にはボルダリングの「ホールド」と呼ばれる突起や溝を設けたほか、両手でつかんだ木の棒を段差のある突起に引っかけて登る器具などもあり、多彩なトレーニングに活用できる。

 荒木さんは「基礎的な筋力や体力、集中力を養える。子どもでも楽しく運動できる」と効果を期待する。

雲梯の側面に設けたホールド
木の棒をつかんで段差のある突起を登る器具

 同町は最上川を練習場にしたカヌーが盛ん。荒木さんも地元の強豪の谷地高で腕を磨き、2019年全国高校総体の男子スプリント・カヤックフォア500メートル優勝など数々のタイトルを獲得した。並行して長距離走や水泳にも打ち込んだ。

 「小さい時から体を動かすのが好きで、一つの競技に集中を迫られる日本のスポーツ環境に不自由さを感じていた」と荒木さん。「誰もがいろんなスポーツを楽しめる環境をつくりたい」と起業を志し、仙台リゾート&スポーツ専門学校(宮城野区)のスポーツビジネス科で学びながら開業準備を進める。

足を掛けてぶら下がることもできる

 今月30日までクラウドファンディング(CF)で器具などの購入資金を募る。開設後は地域の各種スポーツ団体の合同練習や情報交換の場としても開放し、他競技に触れる機会を促す。地域に移行する動きのある公立中学の部活動に活用してもらうことも構想する。

 「若い時から複数の競技に取り組むことは、身体能力の向上やけがの予防にもつながる。地域の各スポーツ団体のハブ的な役割を担いたい」と荒木さんは話している。詳細はCFサイト「レディーフォー」に記載。連絡先は荒木さん080(1821)7654。

CFサイト「レディーフォー」のページ
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