ニュートン、ガリレオ… 偉大な科学者のヤバい一面描く 国立天文台水沢観測所・本間所長が書籍

 「ニュートンはけんかっ早い」「オイラーは研究しすぎて失明」。国立天文台水沢VLBI観測所(奥州市)の本間希樹所長が、「国立天文台教授がおどろいた ヤバい科学者図鑑」(扶桑社)を出版した。科学者39人の逸話や失敗談をユーモラスに伝え、子どもから大人まで宇宙研究の歴史が楽しく学べる。

「科学の世界を身近に感じて、調べるきっかけにしてほしい」と話す本間所長=奥州市の国立天文台水沢VLBI観測所

 「古代」「近代」「現代」の章に分け、古今東西の天文学者や物理学者、数学者を時系列で紹介。革命的な「スゴい」功績と、人並み外れた「ヤバい」一面をイラストを交えて説明している。

 イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイは、星の動きから地動説を決定づける証拠を発見。天動説を主張するキリスト教の迫害を受け、軟禁されても研究を続けたという。執念じみた熱意に驚かされる。

 宇宙成り立ちの謎を解く相対性理論で常識を打ち破ったのが、ドイツの物理学者アルベルト・アインシュタイン。宇宙膨張説やブラックホール存在説を否定する「間違い」から、失敗を恐れない大切さを説く。

日本の科学者も

 最終章「日本」では、陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明からノーベル物理学賞小柴昌俊さんまで、国内の科学者を厳選。観測所の木村栄初代所長も登場し、クモの糸で星の位置を測ったユニークなエピソードを取り上げている。

 本間所長は「成功の裏には失敗があり、先人たちはめげずに努力してきた。発見や理論の積み重ねが、科学を発展させてきたことを感じてほしい」と話す。

 四六判で176ページ。1760円。連絡先は扶桑社03(6368)8870。

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