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(400)長き長き霧笛そして爺になる/橋本喜夫(1957年~)

 前書に「息子夫婦に子が。妻も見ていると思う」とある。「霧笛」は、霧の深い時に航海の安全のために灯台や船が鳴らす汽笛。奥さまが亡くなってからは、霧の中のような日々だったのだろう。古い映画「喜びも悲しみも幾歳月」も思い出す。灯台守夫婦の苦難の半生を描いているが、ラストシーンは結婚した娘が夫の赴任地へ向…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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