(403)疫病に立ちはだかれる稲架襖(はざぶすま)/若井新一(1947年~)
「稲架」は、刈った稲の束を天然乾燥させるための木組み。普通は1段だが、数段にもなる大掛かりなものを「稲架襖」という。それで新型コロナウイルスという現代の「疫病」に対峙(たいじ)しようというのだ。日本は稲作文化の国で、古来、米には特別な力が宿ると信じられている。稲わらを使って、魔除(まよ)けのための…
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