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(408)芋の露懸命と云ふひとところ/三井量光(1941年~)

 気温が下がってくる朝晩は大気中の水蒸気が凝結し、露となって屋外の物の表面を覆います。芋の葉に集まった露は茎に繋(つな)がる中央に大きな玉を作り、やがて雫(しずく)となって落ちていきます。「ひとところ」とはある場所や同じ所という意味です。いま落ちるか、いま落ちるかという張り詰めた時間、露が懸命にこら…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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