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(406)虫の夜の星空に浮く地球かな/大峯あきら(1929~2018年)

 虫が鳴き交わしている秋の夜、満天の星の中に、浮かんでいる地球が見えるという。作者はまるで宇宙の別の星から地球を眺めているようだ。「浮く」の措辞により、私も不思議な浮遊感に包まれ、いつの間にか地球を飛び出し宇宙から地球を見ているような気になる。一句の中に共存する、小さな虫と果てしない宇宙。地球は今騒…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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