(431)ポケツトからキヤラメルと木の葉を出した/河東碧梧桐(1873~1937年)
「木の葉」「落ち葉」。私などはO・ヘンリーの「最後の一葉」がちらついてさみしげな感じを拭い去れないのだが、碧梧桐は先入観に囚(とら)われない。キャラメルのつやつやとした輝きと並列されると、木の葉の枯色も、冬日に照らされてあたたかい感じがする。「あれ、ポケットに木の葉が入っていたよ」などとトボケなが…
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