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(429)秋夕焼父断層のごと斜め/渡辺誠一郎(1950年~)

 秋の夕焼けは短く、深い色合いを持ちます。作者が父を見た句ですが、具体的な様子の描写はなく、受け取るイメージから想像するしかありません。斜めになっているのは、例えば傾斜したベッドに寝る様子かも、座って寄りかかる姿かもしれません。断層とはずれてむき出しになった地面の断面で、くっきりと年代を表す層が見ら…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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