(426)秋の陽の日に日に奥へ厨まで/榎本好宏(1937~2022年)
暦の上では8月上旬から11月上旬までが秋です。冬に向かって太陽は低い位置に昇るようになりますが、立秋の頃は約70度、秋の終わりには約40度まで傾くようです。日差しは南向きの部屋から奥へと伸び、この句では台所まで届いています。同じ造りの家の方もいるかもしれませんね。台所と秋、といえば美味(おい)しい…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。