(439)一本の枯木となりてあらがえり/湊楊一郎(1900~2002年)
この「枯木となりて」の主語は誰だろう。まず考えられるのは、冬になり葉を落とした木で、あらがっているのは厳しい冬の寒さに対して。もう一つ考えられる主語は、作者その人。枯木とは、理不尽な差別や格差にある社会的弱者ではないだろうか。作者は弁護士でもあり、裁判でそのような弱者が不当に権利を侵害されないよう…
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